【竜操教室 塾長日記】それが読めない?それを知らない?

3年生で国語をなんとかしたい・・・・という生徒には、新聞のコラムを読んでもらっています。


うちの塾は読売新聞と山陽新聞をとっているので、「編集手帳」と「滴一滴」です。


なんか、学校から書き写しの宿題も出ているようですが、書き写しだけだと達成感の割に効果は薄いです。


やらないよりは良いですが、目の前に書いてあるものを右から左へ写すだけでは、手の運動にはなりますが頭の運動にはなりません。


ちゃんと読んでくれればいいんですよ。


でも、書くことが目的になると、映像として捉えてはいても、文章として読んではくれないんです。


時間もかかるし。


ということで、うちでは書き写しはさせていませんが、必ず音読させて、読めない漢字、意味のわからない言葉についてチェックを入れていきます。


そうすると、いかに何にも読めていないか、いかに言葉の意味がわかっていないか、いかに文章全体がとらえられていないかがよくわかります。


そりゃあ、国語の問題を解くことができないわけだ。。。と思いますし、作文なんてとんでもありません。


国語だけじゃないですよ。


数学の問題文の意味もわからないし、理科や社会の教科書だって読めなくて当たり前だと思います。


中位層から下位層の生徒にかけては、本当に、日本語が危機的なんです。


授業中の先生の話だって、何を言っているかがまともに伝わっていないのも当たり前と思います。


一応、漢字や語彙の指導をしながら思うのですが、この日本語の危機的状況については、一介の塾屋ではなんともできないのではないかという絶望感も強くあります。


昔からそういう状況なのか、最近ひどくなってきているのかはわかりません。


でも、


昔、「ヘキサゴン」ってTV番組があって、「お馬鹿タレント」なんて言葉も生まれましたけど、あれって「お馬鹿タレント」が大衆の中の少数派だから面白いのであって、「お馬鹿タレント」の方が多数派だったら全然笑えないんですよ。


今はまさにそんな感じ・・・ですね。

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