【竜操教室 塾長日記】書けば良いってもんじゃなかろうに
ある出版社特有の構成だと思いますけどね。
長期休み中の宿題用の英語の問題集で、最初の10ページほどでいわゆる「なぞり書き」をやらせるんです。
それも、同じ単語や同じ文章を3回も4回も続けて書かせるようになっています。
あれは、何のためにやってるんでしょうね。
手の運動ですか?
それとも勉強をしようというモチベーションを削ぐためですか?
やらせるのは構いませんが、冒頭に必ずその目的を書いて欲しいと思います。
机にさえ向かっていれば、何か字を書いてさえいれば、「勉強している」って安心する保護者の方もいるのでしょう。
あとは、とにかく何か書いていればその書いた量で達成感を得られる生徒もいるのでしょう。
でも少なくとも、右に書いてあるものを見ながらただ左に書くだけでは、手の運動以外の効果は何もないと個人的には思います。
そんな問題集を学校が採用すれば、その学年の生徒全員、つまり何百人もの生徒が、無意味な(と塾長が思う)手の運動を、何時間もさせられていることになるんですよ。
なんて非生産的な・・・・と。
どうせ書くんだったら、せめて
AAAAA BBBBB CCCCC DDDDD EEEEE・・・・ではなく、
ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE ABCDE・・・・って書かせるとか、ね。
暗記のためにやってるんですから(と塾長は思ってますが)、暗記できるようにしないと意味が無いし、すでに暗記できている人にも意味が無い作業なんです。
その無駄な作業を一律で、しかも何時間もかかるような量やらせるのだけは勘弁して欲しいのです。
出版社の方、再考をぜひお願いします。
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