【竜操教室 塾長日記】指摘は、果てしなく繰り返す。
先生、これわかりません!
そう質問されて解説に入るのですが、前提となる問題文の条件をまったく確認せずに問題を解こうとして、解けない(当然ですが)状況の生徒が居ます。
どういう問題?と聞いてみても、問題の途中から読み始めたり、最初からちゃんと読んで!と指示しても、小問の頭からよみ始めて、最初に書いてある本文をまったく読んでいないということがよくあります。
因数分解をしなさい!と言われているのに展開してみたり、展開しなさいと言われているのに因数分解してみたり。
問題を「文」でとらえることができず、ぱっと見た目の「図形」としてとらえて、過去の記憶の中から似たような「図形」を探してきて、それと同じ解き方をしようとする、まるで出来の悪いAIのような反応をしている生徒が多いのです。
問題を解くためには、問題文の前提条件をすべて理解することが当たり前に必要です。
問題文の意味を理解できているのにその問題が解けないというのは、かなり高いレベルの生徒の話で、下位レベルではほとんどの場合、問題文の条件を全部読んでいないか、問題文の意味そのものを理解できていないのです。
もちろん、学校でも家でも塾でも、「問題文はちゃんと読みなさい!」って指導をされていると思いますが、聞いただけでできるようになるなら苦労はしないのです。
毎日毎日、毎回毎回、具体的にどこがどのように読めていないのか、逐一指摘していかなければ、改善は望めません。
結果、塾では毎日毎日、毎時間毎時間、同じことを指摘することになります。
「問題をちゃんと読みなよ!」
終わりはありません。
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