【竜操教室 塾長日記】同じページに類題や練習問題がある意味を考えましょう。
ワークの解き方なのですが、ワークを作った人がどのように解いて欲しいのかを考えたいと思います。
数学にしても理科にしても、各単元ごとにまず基礎の確認があって、類題や練習問題で問題に慣れていき、最終的には応用問題を解くという流れです。
簡単なところからステップアップして欲しい!
そういう製作者の気持ちがよくわかります。
でも、その気持ちを汲んで生徒たちが学習しているかというと、まったくそうなっていないというところが問題なのです。
当たり前ですが、同じ単元の問題は同じページや近くのページに固まっています。
そして、多くの生徒たち、つまり問題集の解き進め方を指導されていない生徒たちは皆、答合わせをまとめてやります。
なので、仮に基本的な問題を間違っていたとすると、それに気づくこともなく同系列の類題や練習問題でも同じ間違いを繰り返すことになります。
当然、基本的な問題が解けないのであれば、そのまま類題や練習問題を解くこともできず。
そこはすべて赤で正解が記入されるだけになってしまいます。
せっかくスモールステップで練習の場が作られているにも関わらず、全然それが活用されていません。
正しくは、1問1問答合わせをして、間違えていたり解かなかったりした問題は答と解き方を確認して、次の類題に臨むべきなのです。
2問目の類題で解けなければ、もう1回答と解き方を確認して、次の練習問題で解けるかどうかのチェックです。
そうやって、繰り返し同じパターンの問題にあたることで、解けなかった問題が解けるようになるはずなのですが、これを一度にやってしまうので、できない問題はそのまま全部できないまま終わってしまい、何の成長もありません。
だからこそ、答合わせは1問ずつ、せめて1ページずつやらなければ意味が無いのです。
だから、ワークの答を取り上げてしまって、問題だけ先にやれ!という指導はもってのほかなんですよ。
そういうの、なんで無くならないんだろう・・・。
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