【竜操教室 塾長日記】前提として理解いただきたいこと。
例年、お盆は1週間まるまる休みをいただくのですが、今年はコロナの影響でGWに1週間余計に休んでしまったので、年間スケジュール調整上、いつも通り開けることにしました。
それも、朝10時から22時。(例年は午後だけ)
休まない塾長も大変ですが、生徒たちも夏休み期間は例年より短いのに、宿題の量は例年とほぼ変わらずなので、結構大変そうです。
自習で課題を終わらせに来る生徒も多いのですが、その様子を見る限り、やはり課題学習のやり方についても細かく指導をしていかなければいけないなと思っています。
とんでもないやり方をしていても、誰からも注意されたことが無いので、それが習慣化している生徒が多いのです。
塾の授業で学校の課題をやらせたり、あるいは、英単語を覚えるというような単純な学習をさせると、
「”そんなこと”は本人にやらせればよいので、塾では”勉強”をさせてください。」
と言われることがあります。
もちろん、うちはご要望に応じて授業内容を調整するので、それを希望されるのであれば、そのように対応をします。
が・・・
では、”そんなこと”については、いつやるのでしょうか。
あるいは、”そんなこと”がちゃんとできているかどうかは、誰がチェックして指導してくれるのでしょうか。
という疑問は解決されないままのことが多いように思います。
学校の成績を上げようと思ったら、学校の授業を大切にして、学校の先生が指示した宿題をきちっとやることが一番です。
この、「きちっとやる」という意味の中には、例えばワークのような問題集やプリント類であれば、間違えた問題をチェックしながら、解けない問題が無くなるまで3回でも4回でも繰り返すということが含まれています。
それを前提に問題集を学習している生徒と、ただ一通り終わらせればよいと思っている生徒では、学習効率に天と地ほどの差があります。
未提出にさえならなければ良いというものではありません。
もし提出だけできれば良いというレベルなら、確かにわざわざ塾で教えることはないですけど。
学校から出されている課題の量と、提出日までの期間を考えて、しかもそれを「きちっとやる」ことを考えると、実は別の学習をしている時間はそれほど無いと塾長は思っています。
県立の普通科に行けばよくわかるのですが、学校の授業課題や予習復習をきちっとやろうと思うと、それ以外に別の勉強をする時間を取るのはとても難しいことに気が付きます。
このレベルになると、「学校の課題は良いので、塾では別の勉強をさせてください。」と言われることはまずありません。
そんな余裕はどこにもないほど、やるべきことに追われる生徒が多いからです。
中学校においては、学校の授業レベルが簡単すぎるような上位の生徒にとっては、確かに課題以外の学習をさせた方が良い場合もあるでしょう。
でも、大多数の生徒にとっては、まず課題をどのように進めるべきなのか、一通り答を書けば終わりなのではなくて、できなかったところをどのようにできるようにしていくのか、そのためにはどこをどれだけ繰り返しやらないといけないのか。
そういったことをまず指導して、やるべきことに追われるだけにならない勉強を身に付けてやることが先決だろうと思っています。
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