【竜操教室 塾長日記】知らないことをそのまま放置しないように。
今日は暦の上では立秋です。
・・・と言うと、リッシュウってなんですか?と聞いてくる生徒が居ます。
それは二十四節気の一つで、暦の上では秋が始まったということ。
わからないなら、自分で調べなさい!と言うと、ネットで意味を調べていました。
何気ないやりとりですが、こうして物事の知識を増やしていくのが通常の姿と思います。
ところが・・・
中学生として知っておいて欲しい物事を知らない子たち、語彙の少ない子たちというのは、こういう習慣がありません。
わからない言葉や出来事と出会っても、そのままスルーしてしまうのです。
そもそも、普段からわからない言葉に出会いすぎて、「わからない」ということがわかっていないのかもしれませんが・・・
リッシュウと聞いても、それを頭の中でどのようにとらえているのか。
疑問に思ってくれればまだ良いですが、そもそも聞いてもいないんですよ。
これは想像のレベルで申し訳ないのですが、おそらく家庭内でも「わからない」状況がスルーされているのでしょう。
小さいころからずっと、わからないことをそのまま放置してきていれば、当然、年齢に応じて知っておくべき物事を知らないままになってしまうだけでなく、新しくわからないことに出会ってもそれをなんとも思わないようになってしまいます。
それが何年も積み重なれば、もうどうにもならない差になってしまいます。
そしてこの差は語彙力、国語力だけにとどまらずに他の教科の学習にも大きな影響を与えていると思います。
疑問に思う力や、それを調べようとする意欲、そしてその結果の語彙力については、点数化するものでも、平均を出すものでもないので実態はわかりませんが、もし仮に全国語彙検定のようなものがあれば、それは学力と強い相関関係があるに違いありません。
子供たちを教えていてはっきり言えることは、成績の良い子や伸びる子というのは、わからないことに出会った時にそれを放置することがありません。
普段から、子供たちの「〇〇って何?」という素朴な疑問を放置させることなく、むしろ大切にしていくようにしていかなければと思います。
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