【竜操教室 塾長日記】習ってないからできません!を助長して良いのか。
昨日の話とかぶりますが・・・
都立高校の入試では、コロナの影響もあって、出題範囲を狭めるという発表がされました。
今後、他の自治体、そして大学入試でも同様の対応が発表されるものと思います。
だって休校期間も長いし、仕方ないじゃん。
そう思うんだったら、そう思っとけ!と思います。
原則、高校入試は、その高校でやっていける生徒なのかどうか、そういう基準をクリアできているのかどうか、という観点で行われているものと思います。
必要なレベルに達成しているかどうかを見ているのであって、習ったかどうかを基準にしているわけではありません。
例えば運転免許を与えるのに、いろんな事情で習っていない学科があるので、今回そこは出題しません、っていうのがOKだったらまずくないですか?
免許を与える基準が、習ったかどうかで変更されるのはおかしいはず。
入試だって同じことと思いますけど。
ともかく、生徒たちができない理由で当たり前に口にする「まだ習っていないので、できません」という言い訳にお墨付きを与えるようなこの決定には、個人的には反対なのです。
まあ、そうやって範囲を狭めようがどうしようが、やる奴はやるし、やらない奴はやらないだけですけどね。
この先長い人生では、事前に習ってない問題を対処することなんていくらでも出てくるはずです。
そのたびに、「まだ習ってないので、できません」って、何もやらないで済ませるなんでことはできないし、そういう人は、自分で考えてなんとかやろうとする人との差が広がるばかりなんですよ。
物理的に仕方が無い部分はあるとしても、「習ってないからできなくてよい」、「入試には出ないからやらなくてよい」、そう安易に考える人間にはなって欲しくないと思います。
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