【竜操教室 塾長日記】ケアレスミスでは済まされない
小問集合10問のうち、8〜9問正解できれば「結構できている」という印象を持つかもしれません。
確かに正解率90%は悪くない数字です。
しかし、毎回必ず1〜2問を間違えているのであれば、それを単なる計算ミスや勘違いとして放置してはいけません。
一問一答形式の小問集合なら、1〜2問のミスは大きな影響を与えないでしょう。
ですが、それが大問の中の1番目だったらどうでしょうか。
大問では「1番の結果を使って2番を解き、その結果を使って3番を解く」という構成が多く見られます。
つまり、1問目を間違えると、その後の問題すべてを連鎖的に間違える可能性が高いのです。
仮に10問中の1問の計算ミスが、大問の最初の1番だったらどうなるでしょう。
あるいは、1番は正解しても2番で間違えた場合も同様です。
小問集合と違い、大問内の序盤でのミスはドミノ倒しのように残りの問題を全滅させる危険があり、致命傷になりかねません。
大問の1番は比較的易しい問題が多いですが、易しい小問集合でも10問に1問は間違えることがあるなら、ここを落とす可能性も十分に考えられます。
だからこそ、易しい基本問題ばかりの小問集合では「1問も間違えない」ことが重要なのです。
解き方が分かっている問題は必ず100%正解すること。
まずはその意識を持って、小問集合のような基本問題に取り組んでほしいと思います。
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