【竜操教室 塾長日記】伸びるのは、生徒の力。支えるのは“基礎”
入試で合格点を勝ち取るためには、まず基礎的な問題で点数を落とさないことが重要です。
これは前回の記事でも触れた通りです。
逆に言えば、模試でC判定やD判定を取ってしまうのは、その学校が求めるレベルに対して、基礎的な理解が不足していることの証拠にほかなりません。
「基礎は完璧なんですけど、応用が全然できなくて……」という状態でD判定や、ましてE判定になることはあり得ないのです。
入試直前期の今だからこそ、まずは足元を見つめ直すことが大切です。
ここがすべての始まりになります。
一方、すでに基礎事項が固められている生徒への指導は比較的楽です。
学校で集団授業をしていてもよくわかりますが、上位層の生徒というのは、1伝えれば10も20も理解する力を持っています。
この場合、指導者の役割は大筋を示し、詰まっている部分をピンポイントで補うことに尽きます。
あとは生徒自身が自力で伸びていくのです。
朝日や城東などを目指す生徒は、学年全体の上位20%以内に入る層です。
指導者として勘違いしてはいけないのは、この成績層の生徒の成績維持や向上に寄与する指導者の役割は、それほど大きなものではないということです。
伸びるのは、あくまで生徒本人の力によるものであり、指導者はそのフォローをしているにすぎません。
スポーツの世界でも、「俺の指導のおかげでみんなプロになった!」と自ら誇る指導者はほとんどいません。
本当にプロを輩出している人ほど、そうした自慢をしないものです。
評価は周囲が決めるもの。
だからこそ、塾長は自分にできることを日々コツコツと積み重ねていくだけなのです。
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