【竜操教室 塾長日記】ミスは起きることが前提

自分の計算を信じてはいけません。


問題を解くときには、自分の計算が間違うことを前提にしてその対策を常に取っておかなければいけないのです。


計算ミスは誰にでも起こります。


ある生徒は「−3×2=−5」と書いてしまい、式が合っている安心感から見直しをしませんでした。


別の生徒は数列の一般項を求める際、符号ミスに気づかずに答えを出しましたが、「自分は符号でよく間違える」と自覚していたため、見直しで修正できました。


こうした経験が「間違いを見つける力」を育てます。


それは、自分の弱点を知り、見直しの工夫を持つこと。計算を疑う視点こそが、正確さへの近道なのです。


人間の注意力や集中力には限界があります。


どんなに慣れた問題でも、ちょっとした思い込みや見落としでミスは起こります。


だからこそ、計算後の見直しや、別の方法での検算、単位や符号の確認など、「間違いを見つけるための仕組み」を意識的に取り入れることが大切なのです。


この習慣が身につくと、ただ正解を出すだけでなく、正解にたどり着くまでのプロセスにも自信が持てるようになります。


計算ミスを恐れるのではなく、ミスを前提にした行動ができる人こそ、安定した実力を発揮できるのです。

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