【竜操教室 塾長日記】デジタル教科書が正式な教科書に
デジタル教科書が、正式な教科書として位置づけられることが決定しました。
とはいえ、紙の教科書との併用が前提なので、当面は大きく何かが変わるということはないでしょう。
注目すべきは、 「デジタル教科書が正式導入されれば、内容は紙と同一である必要がなくなり、QRコードのリンク先も検定対象となる」 という点です。
QRコードは教科書に多く印刷されていますが、現状では十分に活用されているとは言えません。
ここをうまく使えるようになれば、学びの幅が広がるのではないかと、個人的には期待しています。
「デジタル化すると学力が低下する」といった反対意見も多く見られますが、それについてはどうでしょうか。
確かに、そうした主張にはエビデンスがあるようです。
しかし、それはデジタル教科書が十分に使いこなされていない段階での話ではないでしょうか。
導入初期に問題が起きるのは当然のこと。
指導者の中には、まだまだ「仕方なく使っている」という方も多く、そうした状況で成果が出ないのはむしろ自然なことだと思います。
「自転車や車を使うと足腰が弱くなるから歩いた方がいい」 「エレベーターを使わず階段を使いましょう」 といった主張に似ている気がします。
デジタル教科書導入への反対意見も、極端に言えば、こうした考え方と同じではないでしょうか。
技術の進歩によって、私たちの生活はどんどん便利になっています。
それを使いこなさずにどうするのか?と、塾長は思うのです。
世の中は進歩し続けています。
次世代の若者たちは、その進歩を前提に教育されるべきではないでしょうか。
「何を使って学ぶか」ではなく、 「あるものをどう活かして学ぶか」が、今後の教育の本質なのです。
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