【竜操教室 塾長日記】学校の授業、大切にしてほしいんです。

塾で勉強する時間は、実は勉強時間全体の中ではほんのわずかです。


うちの塾の場合、平均的な生徒は週に2時間の通塾で、それを英語と数学の2教科に割り振るパターンが多く見られます。


つまり、英語にしても数学にしても、塾での学習時間はせいぜい1教科につき1時間程度しかありません。


「家ではまったく勉強しないんです…」という声もよく聞きますが、仮に家庭学習がゼロだったとしても、学校では週に3〜4時間の授業を受けているはずです。


塾でできる学習は、単純にその3分の1、あるいは4分の1に過ぎません。


だからこそ、「塾だけでなんとかする」という考え方には、そもそも無理があるのです。


塾での時間は、あくまで現時点の学習状況やモチベーションのチェックの場であり、それらを修正・向上させるための時間なのです。


本当に大切なのは、塾以外の勉強時間──つまり、学校の授業時間や宿題に取り組む時間──を、どんなモチベーションで、どんな方法で使っているかということです。


特に中位〜下位層の生徒にとっては、この部分の改善なくして成績の浮上はあり得ません。


だからこそ、うちの塾では学校での学習状況の把握と改善に力を入れているのです。


「学校の宿題なんてやらなくていいから、塾では塾の勉強をしてください!」と言われることもありますが、それで効果が出るのは、すでに自学のベースができている上位層のお子さんだけですので、ご注意ください。

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