【竜操教室 塾長日記】県内高校受験における偏差値って、もう死語なんじゃなかろうか・・・
「先生、西大寺高校って偏差値どのくらい?」
そんな質問をしてくる生徒が、たまにいます。
でも、まず聞きたいのは——あなた、偏差値の意味をちゃんと理解して聞いてますか?ってこと。
大学受験では、偏差値が入試難易度を測る手段としてある程度有効ですが、高校受験ではほとんど役に立ちません。
なぜかというと、同じ母集団で、しかも県内全域を網羅するような統一模試が存在していればまだしも、実際には数百人程度しか受けていない偏った模試で「偏差値」を出しても、何の目安にもならないからです。
そもそも、どんな集団が受けているのかもよく分かりません。
だから、もし学校や塾の懇談で「偏差値」という言葉が出てきたら、その時点でちょっと怪しいと判断してもらって構いません。
それに、特に公立高校の場合、毎年倍率が大きく変動するため、合格最低基準も年度によって大きく異なります。
「E判定から逆転合格!」なんて話もありますが、実際には定員割れや、ほぼ定員と同じ人数しか受験しなかったため、全員合格したというケースもよくあります。
ちなみに、前回はあの朝日高校ですら定員割れしました。
では、何を基準にすればいいのか?
一番の指標は、学校内での順位の推移です。
学校のテスト(自己診断テストや定期テスト)は、同じ母集団のほぼ全員が受けるため、今の自分の位置を最も正確に反映しています。
もちろん、学校によって母集団の分布は多少異なるので、ひとつの学校内だけで判断するのは難しい面もあります。
でも、塾には複数の中学から生徒が通っているため、同じ自己診断テストの平均点や分布を見ることで、ある程度の実力や全体の中での位置、そして合格可能性を把握することは十分可能です。
結局、有料模試って、受ける意味あるかと言うと、正直、あまり意味はないと思います。
いつも言っていますが、あれは塾の営業ツールです。
うまく乗せられないことが大事ですよ。
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