【竜操教室 塾長日記】だって、いくら楽しさを教えてもらっても、やっぱり楽しくないですから

山登りの楽しさ教えます!


そう声をかけられたらどうでしょう?


塾長も今までの人生の中で、ほんの数回ですが山と呼んでも良い高さのものに登ったことはあります。


その時の景色や自然は確かに魅力的なものだったので、できればもう1度味わいたいなぁ・・・、もっと本格的な山は素晴らしいんだろうなぁ・・・、とは思うんですよ。


でも、やっぱりそこまでの苦しい思いはしたくないです。


だから、いくら「楽しさを教えます!」って言われても、そして、その楽しさやすばらしさをある程度理解できていても、「いや、今は結構です・・・」ってなると思います。


勉強って、そんな感じじゃないですか?


よく、「数学の楽しさ教えます!」なんてことを言う先生が居ますけどね。


そりゃあスラスラ解けたら楽しいんだろうなぁ・・・と思ったとしても、そこまでの道のりが苦しいものだと感じてしまったら、「いや結構です」ってなるのは当たり前ですよ。


勉強全般に言えることですが、よほど興味のある内容ならともかく、もしやらなくてもよいならできるだけやりたくない、凡人にとって勉強とはそういうものではないですか。


楽しいと感じた人は、いちいち教えなくったって、勝手に自分でやりますよ。


でも世の中そんな人ばかりではありません。


山登りがいかに楽しいかをいくら説明されたって、皆が喜んで登るわけじゃないです。


でも、山登りと違って勉強は、多少苦しくても、興味がなくても、皆が強制されてやらないといけないもの。


だから、多くの人にとって、勉強とは楽しくないものだという前提で動かないとおかしなことになると塾長は思います。


楽しさを教えるだけでなくて、同時に、どうやったら少しでも苦しまずに済むかを教えないとダメなんですよ。


手を抜くというわけじゃありませんが、選択と集中というか、優先順位をつけるというか。


もしかすると、中にはずーっと苦しいだけで終わる人だってたくさん居るわけで。


仮に問題が解けるようになったり、点数が取れるようになったとしても、それが苦しさを解消してくれるとは限りません。


それでもやらないといけないものなのであれば、そういう人たちの気持ちにも寄り添えるような指導を普段から心掛けておかなければいけないと思います。

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