【竜操教室 塾長日記】目先の目標設定で何が悪いの?
今、勉強を頑張る意味って、生徒たちから聞かれると困りますか?
なぜ方程式なんて勉強しないといけないんですか?って聞かれたら、塾長なら、次のテストで出題されるからだと答えますけどね。
次のテストで点数を落としたくないから、今、方程式を勉強しているのであって、それ以上でもそれ以下でも無い。
将来?大人になってから??
そんな先のこと考えてないでしょ?
普通、社会に出てから方程式なんて使わないですもん。
試しに近くの大人の人にテストの問題の答を聞いてみるといいのです。
方程式ぐらいは解けたとしても、学校で今習っている内容をすべてちゃんと答えられる大人がどれくらいます?
高校の内容になったら、普通の大人はもう完全にお手上げじゃないですか?
だから、今勉強していることって将来大人になってから使いますか?って聞かれたら、実際、使う事無いよねと言うしかありません。
習ったことをそのまま使うことなんて、ほとんど無いでしょう?
方程式だけじゃないですよ。
三角形の面積の公式だって、放物線の書き方だって、社会に出てから役に立ちますか?
物事の筋道を考えることができるようになる!
なんて、テストの答さえ出せない大人がいくら建前論を唱えても、子供たちの今の心に響くとは思えないです。
でも、
大人になって必要無いからと言って、じゃあ、今勉強しても意味無いじゃん!という理屈にはなりません。
将来、大人になるまでに、ステップとしてはどうしても必要な時期があるのです。
大人は皆そのステップを潜り抜けて社会へ出ています。
例えば、大学入試の数学を解こうと思ったら、高校入試で聞かれる内容を理解していないといけないし、中学の内容を理解するためには、小学校で習った内容を理解していないといけません。
それに、推薦入試や就職では、まず見られるのが学校の成績。
数学など主要教科だけでなく、美術や音楽などの副教科も、その評価を比べられ序列化されます。
だとすれば、自分の将来の選択肢を広げておくためには、いろんな教科の目先のテストで点を取り続け、成績を少しでも上げておくことが大切でしょ?
別に、良い会社や良い学校へ行くためというわけではなく、自分がやりたい仕事、行きたい会社、行きたい学校に進むためと考えても、目先のテストの点数は必要になってくるということです。
だから大人になってから必要無いことでも、大人になるまでの各通過点にはやっぱり必要なんですよ。
何か課題や試練を与えられて、それをひとつひとつクリアしていく、その過程や経験が大事なのであって、その課題や試練そのものをそのまま将来も使うかどうかなんて今はわからないのが当たり前でしょう。
学校の目先のテストで良い点数を取り、良い成績を取ることは、将来の自分の選択肢を広げるため。
それが数学だろうが、英語だろうが、美術だろうが、音楽だろうが。
将来大人になったときに、それらは何の役にも立たないかもしれませんが、それらを理解するためにした努力は絶対役に立つときが来るのです。
だから、社会に出てから何の役に立つかわからない勉強であっても、やらなきゃいけないんですよ。
なぜ方程式を勉強しないといけないのか、それは目先のテストで点数を取るため。
理由なんてそれだけで十分と思います。
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