【竜操教室 塾長日記】人工知能はいったいどこまで進化していくのでしょう。
人工知能「アルファ碁」の改良版「アルファ碁ゼロ」が開発され、旧アルファ碁との対局で100戦100勝の成績を挙げたのだそうです。
読売新聞の記事に出ていましたが、このゼロは最初に今までの棋譜を学ばないで、まさにゼロの状態から自分対自分の対局を繰り返して独学するのだそうです。
それもわずか3日間。
これからのAIの進化はどうなっていくのでしょう。
プロ棋士のコメントが出ていましたが、従来の棋譜を予め読み込んだ旧アルファ碁よりも、ゼロの状態から独学したアルファ碁ゼロの方が強いということは、人間の知識が足を引っ張っている可能性があるというのは悲しさを覚えると書いてありました。
AIが導き出した”正解”を、そのAIを作り出した人間には理解することができないとなると、いったいその先はどうなってしまうのでしょう。
碁や将棋で言えば、何百年もかかって人間が作り上げてきた定石を、今後AIがどんどん覆すようなことが起きたとしたら、それでも人生を賭けて碁や将棋を指したいという人が出てくるのでしょうか。
AIが究極に進化した世の中では、人間の考えが到底及ばないようなAIからの指示を、ただ黙々とこなすのが人間の役目になるのではないかと思うと、確かに少し悲しさや寂しさを覚えます。
せめて自分が生きている間に、そんな世の中にだけはなって欲しくないと思います。
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