【竜操教室 塾長日記】3時間しか寝られないのは本人の意思ですか。それとも。
千人に一人の逸材と言われたアイドルの橋本環奈さんのインタビュー記事が気になりました。
日々の睡眠がだいたい3時間ぐらいなのだそうです。
芸能人というのは一応個人事業主だと思うので、労働基準法の適用外だとは思いますが、だとしても、電通やNHKの例のように、もし今後何か大きな問題が起きたらどうするんでしょうね。
でも、世間は電通やNHKに対してはものすごく厳しい意見を上げるのに、18歳の女の子が睡眠3時間で仕事をしていると訴えても、誰もひどい!とは言いいません。
売れっ子の芸能人の睡眠時間がほとんど無いというのは常識なんでしょうか。
どちらかと言うと、凄い!偉い!という評価をしているように思います。
最近スポーツ界では中学生や高校生の活躍が目立ちますが、その子たちだって小さいころから望むか望まざるかに関わらず、長時間の練習に耐え抜いてきての今があります。
でも、まだ幼い子供を毎日夜遅くまで過酷なトレーニングで鍛え上げたお母さんを、ひどい!と呼ぶのではなく、素晴らしいと褒めるのが世間一般の心情なのです。
それは、どんな業界においてもトップで活躍しようと思うと、それなりの努力が必要なのは当たり前だと皆が思っているからですね。
だからと言うわけではありませんが、
同じように、トップとまでいかなくても、他人より少しでも稼ぎたいとか、より高い地位につきたいとか、より評価されたいとか、そういうことを実現するためには、やはり他人より努力することが求められるというのも、ごく普通の感覚と思います。
部活動でも、より高いレベルで勝負するとなれば、それこそ朝早くから夜遅くまで、土日も関係なく頑張って練習するのが当たり前だし。
それが仕事であれば、結果として、残業が増えたり、休日にも仕事をすることになったり、しかもそれらが業務指示ではなくて自己研鑽であれば手当はつかないし・・・
ということが起きても、全然おかしくないじゃないですか。
まあ、本人がそれを望んでなければ確かに問題なのですが、ちょっとでも何かあると、すぐにブラック企業、ブラック業界とすべて一律で叩かれてしまう今の風潮はちょっとおかしいなと感じています。
自分の意志で、早く能力を身につけたい、成長したい、頑張りたい、稼ぎたい、というのと、自分の意志に反して無理やり過酷な状況に追い込まれるのとは、まったく別物です。
たとえ同じことであっても、自分の意志でやるのか、自分の意志に反してやらされるのかで、180度見方が変わってしまうものです。
そのあたりの区別ができる大人になって欲しいと思います。
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