【竜操教室 塾長日記】先々を予測することは大切だし、それを自分で考えることはもっと大切。
他塾の広告で、
「予想問題的中で定期テスト対策もバッチリ!」
なんてことがわざわざ書いてあるのですが・・・
中学校の定期テストに出題される問題をある程度予想できない塾なんてそもそも存在価値が無いんじゃないか?と思いませんか。
どの先生がテストを作ったって、出題されるのは、主に教科書、ワーク、授業プリントなどの中からそのままですよ。
別に予想も何もありません。
まあ、その中から特にどこが出るかと言われたら、それを予想するのは確かに多少の能力は必要と思いますが、それをいつも他人にやってもらっているようでは、いつまで経っても自分の能力はつかないのです。
はっきり言って、「これだけやっておけばテスト対策はバッチリ!」というお手軽なものを塾がただ提供し続けたら、それは逆にその子の成長機会を奪っているようなものだと塾長は思っています。
必要なのは、まず自分で考えること。
教科書の中でも特にどの語句を聞かれそうかとか。
ワークの中でもこの問題は出そうだなとか。
そう言えば先生が授業中にここを熱心に説明していたなとか。
そうやって自分で予想して、自分なりにその準備をすることが自分の力になります。
予想は外れたっていいのです。
たとえ、全然予想が外れたとしても、それによって次回の予想の精度が上がることは間違いありません。
そうやって出題をする先生の意図を考えられるようになれば、普段の授業中でも、先生が特に何を教えたいのかがわかるようになって、授業理解も進むようになるかもしれませんし。
ところが、そういう予想も何もなく、あったとしてもすべて他人任せにしてしまうと、テストの結果を見ても興味があるのは点数だけということになってしまう恐れがあります。
自分で予想したわけではなく、言われた通りにやっただけ。
(まあ、やるだけマシという見方もありますが)
できなかったのは、学校の先生の教え方が悪いか、テストの出題の仕方が悪いか、塾の予想がダメだったか、とにかくすべてが他人のせいという考え方のもとになります。
要するに当事者意識が欠けてしまうのです。
点数に興味が無いのも困りますが、点数よりももっともっと大事なのは、どんな問題が出題されて、自分はなぜその問題が解けたのか、あるいは解けなかったのか、ということを振り返って次につなげていくことです。
出来る人というのはそれを毎回繰り返すので、テストのたびに能力や経験値が上がります。
でも、出来ない人というのはそういう振り返りがまったく無いので、何回テストを受けても能力や経験値がまったく上がらないのですよ。
どこか他人事なんです。
受けたら受けっぱなし。
返却されたらされっぱなし。
学校の先生にテスト直しをしろと言われるので、よくわからないけど答を丸写して提出ときました~。
そんな感じです。
どんな問題が出たの? どこ間違ったの? どうして? そこは勉強してなかったの?
そういう質問に、「何が出たか、何を答えたか覚えてない!」って言うようだとかなり重症ですからね。
そして、普通の中学生はそういう重症な子の方が多数派ですから。
そういう現状をなんとかしなければと日々思いつつ指導をしているのです。
0コメント