【塾長日記】今日の「滴一滴」はちょっと・・・無いな。
国語力を鍛えるために、新聞のコラムを教材として活用するようにしています。
本当は、書き写しも毎日やらせたいところですが、これはなかなか大変なことで、それを根気よく続けることができるぐらいなら、そもそも勉強面で困っていないはず・・・
というわけで、書き写しはしないまでも、意味のわからない言葉を調べたり、読み方のわからない漢字を他人に聞いたりというようなレベルでの活用です。
題材は、朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」、日経新聞の「春秋」などですが、これらのコラムは国語の苦手な中学3年生にはちょっと難しすぎることが多くて、下手をすると意味調べだけで1時間以上もかかった挙句に、文章全体の意味もまったくわからないままなんてことになります。
そこで登場するのが、山陽新聞の「滴一滴」。
これはね~、簡単ですよ。
難しい言葉も少ないし、暗に示唆するような文章でもなく、ほとんどがストレートな内容で、わかりやすいので、初期の教材としては重宝しています。
さすが山陽新聞だなと。
いや、けっして褒めているわけじゃありません。
確かに、わかりやすい文章だし、難しい言葉は少ないけれど・・・
その分、大手新聞の各コラムに比べて内容がちょっと薄っぺらいんですよね。
偉そうなことは言えませんが、各社比べてみると、やはり難しい文章には難しいなりの深みがあるということがよくわかります。
ところがその深みを理解する前に、使われている言葉の意味や言わんとするところが難しすぎて、うちの生徒たちの多くはまったく理解できないか、理解できるとしても恐ろしく時間がかかるのですから、仕方ありません。
コラムを使って勉強するにあたって、継続できることと、自学できることを優先すると、あまり難しい文章は使えないわけで・・・。
という消極的理由での「滴一滴」の採用です。
ひとまず、意味の理解できるレベルから始めて継続することで、先々では、大手新聞のコラムでさえも自在に読みこなせるように、少しずつ語彙や読解力を鍛えていって欲しいものだと思います。
一歩一歩です。
それにしても・・・
今日の「滴一滴」はひどかった。
なんです?あれ?
スポンサーになっているゴルフ大会の単なる紹介記事じゃないですか。
あれで社内OKが出る意味がわかりません。
コラムを教材として使っている生徒もいるし、そもそも新聞社自体がコラムの書き写しを推奨しているぐらいなのだから、書き写すことで教養が広がるような内容であるべきと思いますけど。
今日みたいなのばっかりになると、教材としてとても使えないです。
文句ばかりで申し訳ないですが、もうちょっと頑張って欲しいところです。
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