【塾長日記】勉強をしているつもりになっていてはダメです。
テスト勉強をしている生徒たちを見ていると、何のために今の作業をしているのかをまったく考えていないことがよくあります。
最終目標は、テストで点数を取ること。
その前に、最低限として、できるだけ早く提出物を漏れなく提出できる状態にすることです。
テスト直前のこのタイミングでよく見るのは、ワークなどの答を必死で教科書やノートから探している姿です。
8割ぐらい理解できていて、残りの2割を探しているのであれば構わないと思いますが、半分もわからないのに、それらをすべて教科書から探し出そうとしているのは問題です。
おそらく、答を見ちゃダメ!って学校の先生や親に言われてきたのでしょう。
いまだに、答を見ちゃダメ!という指導をしている先生や、答を取り上げてしまうという保護者の方を見かけることがありますから、仕方が無いのかもしれませんが・・・。
問題を読んで、その答を自分なりに考えたり、教科書などで探すのは良いことですよ。
でも、もしその答が違っていたらどうするんですか?
だから、あとでちゃんと答合わせをすれば良い・・・
そう思うでしょ?
でも、答合わせをするまでの時間は、その子の中では間違った解答が刷り込まれる時間なのです。
それが長ければ長いほど、記憶に残るのは間違った答ということになります。
正解が用意されていない中で、教科書やノートで答を調べていたら、1問1問を解き進めるのにとても時間がかかります。
時間がかかればかかるほど、答合わせまでの時間を消費するだけでなく、解き直しや繰り返しの時間も奪われていきます。
結果として、最低限の目標である、提出物を仕上げることだけで終わってしまいます。
テストで点数を取るためには、いかに正解を記憶にたたき込むか、そしてそれを自力で再現できるかの勝負なのです。
漢字の書き取りや、単語テストに向けた勉強を想像してみてください。
いちいち辞書を引いて答を調べながらやりますか?
そんな人、居ないはずです。
すぐに正解の一覧を見て答合わせをしたら、何度も何度も繰り返す。
暗記って、そうやってやるものでしょう?
他の勉強だって、基本的には同じことです。
極端な話、最初に答を見て、丸写しするというのもひとつの手段です。
一旦、確実な正解を確認した上で、答を隠しながら暗記を進めていけば良いのです。
もしもその問題を1回きりしかやらないのであれば、答も見ずに、教科書やノートを見ながら時間をかけて頑張れば良いと思いますけどね。
そんなんで点が取れるほど世の中甘くありません。
定期テスト勉強の基本は、提出物をまず最優先で、最短の時間で仕上げてしまい、残り時間を確保することです。
その残り時間でどれだけ暗記を進められるかが勝負なのです。
とにかく、提出物を仕上げるだけで精一杯になっていたり、ワークの問題を一通り解いただけで満足していてはお話にならないということだけは理解して欲しいと思います。
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