【塾長日記】問題文の意味が理解できないというところから対策を!
問題:直線y=3x+2とY軸で交わり、直線y=-2x+6とX軸で交わる直線の式を求めなさい。
という問題の意味が理解できません。
何を求めるのか。
それはどういう直線なのか。
このたった1文の文構造がわからないので、出題されている内容がわからないのです。
出題の意味がわかっても解けるかどうかわかりませんが、出題の意味がわからなければ、解ける可能性はゼロです。
問題:直線3x+2ay-3=0が、2直線2x+y-2=0、x+2y-3=0の交点を通っているとき、aの値を求めなさい。
この文でも、主語と述語、修飾語と被修飾語の関係が曖昧なので、何を聞かれているのかが理解できないのです。
「何」が「何」を通っているの?という質問に答えられません。
よく、「文章題になると意味がわからないので問題が解けなくなる」と言われますが、この2つは文章題と呼べるほど文章を使っているわけではありません。
それでも、意味が理解できない中学生がかなりの割合で存在しているのです。
国語力、それも文章読解力というような高いレベルの話ではなくて、主語が何で述語が何で、どの言葉がどの言葉につながっていて、という基本的な文構造を理解できる力は国語だけでなく、その他の教科の学習力や理解力に大きな影響を与えます。
小学生のうちに絶対に身につけてあげなければいけないと強く思います。
今、そうした力は、おそらく各家庭内で自然に教えられているだけです。
両親や祖父母、親戚、近所の人など、周りの大人とのコミュニケーションがしっかりとれている子や、文章をしっかり読んで育った子は、自然に身についているのでそんなに困らないですけれど。
そうでない子たちというのは、どこかで体系的に訓練をする機会を作らないといけないと思うのです。
今のところ、小学校には期待できないですよ。
小学校で英語なんてやってる場合ですか?
プログラミングなんてやってる場合なんですか?
なんでそうなっちゃうんでしょうね。
お役人になる人は、きっと国語力で困らなかった人たちばかりだからでしょう。
困ったことです。
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