【塾長日記】せっかく一度覚えても、継続的に使っていないと覚えていられないのです。
今の時期、新年度の変わり目で忙しくされている方が多いと思います。
特に学校の先生たちは、新年度迎えるために、異動があり、クラス編成があり、授業編成があり、分掌があり、大忙しのようです。
で、塾の方はと言えば・・・
この時期、実は卒業生たちが抜けて1年で一番生徒の在籍数が少ない上に、入試までまだ日があるということもあって、全体的にのんびりとした時間が流れています。
毎年のこととは言え、静かな教室に一人で居ると、今年はちゃんと生徒が集まってくれるかな・・・とものすごく不安になったりもします。
そういう不安をかき消すため・・・というわけでもないですが、いつもこの時期は、空いた時間で普段なかなか扱うことの少ない科目、単元の勉強をしていることが多いです。
主に高校の学習内容ですが、数Ⅲだったり、あるいは漢文や古文だったり、英文法だったり。
今は映像授業が発達していますので、簡単にカリス講師の授業を見て勉強することができます。
全国レベルのカリスマ講師と言われる人たちの授業は、本当に面白くてわかりやすいものが多いので、見れば見るほど、自分がその教科単元を理解した気分になります。
なんだ、そんな簡単なことなんだ・・・って納得した気になるんですね。
ところが、しばら時間が経ったときに学習した内容の問題を解いてみると、すっかり解き方を忘れていたりします。
勉強したことは覚えていますが、問題の解き方がまったく思い出せません。
普段、授業で教えていたり、担当している内容については、毎年毎年どんどん知識が深まっていると思うのですが、ほとんど扱わない内容になると、1回や2回理解した気分になってもダメなんですね。
解き方を思い出せなかった時にもう一度勉強し直せば、すぐ思い出すことができるし、それによって知識が記憶に定着していくのだと思うのですが、なにせ普段は扱うことのない単元だと、そのまま放置してしまうことが多く・・・
結局、なかなか自信を持って理解できるところまで到達できません。
塾長ですらこんな状態ですから、生徒たちの普段の勉強にも同じことが言えて、せっかく授業で一度理解したと思っても、それを忘れてしまわないうちに何度もアウトプットする機会を作っていないと、すぐに忘れてしまいます。
え~、これ、ちゃんと教えたし、出来てたじゃん!と言ってみても仕方ありません。
使わないと忘れちゃうのは当たり前なので。
だからこそ、休み中の課題とか、範囲の広い課題テストや自己診断テストなどの機会を無駄にしてはいけないのです。
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