【塾長日記】授業はあくまで1回目の勉強を手助けするもので、メインはそのあとの復習や自学自習にあります。
学校の先生をしていると、当たり前ですが、学校の先生の気持ちがよくわかります。
学校の先生というのは、授業をすることが好きです。
もともと人に物を教えること全般が好きですが、その中でも、特に自分が教壇に立って生徒に語りかけることが大好きな人が多いと思います。
どうやったら、楽しく、わかりやすく、最後まで興味を持って、集中して聞いてくれるか。
そればっかり考えて授業の工夫をあれこれしていると思います。
もちろん、塾長も授業が大好きです。
でもですね・・・
テストで点を取ろうと思ったら、授業を聞いているだけではなんともなりません。
授業というのは、あくまで、一人ではなかなか難しい1回目の知識習得を先生が助けているにすぎません。
どんなにわかりやすくて、どんなに楽しくて、どんなに集中して聞いていたとしても、その後の復習が無ければ、絶対に定着しません。
授業を聞いているだけでなんとかなる勉強なんて無いのです。
だからこそ、実は授業よりも復習や自学自習が大切だということを生徒たちに説き続けなければいけないのですが、先生の心情としては、これがなかなか難しいということになります。
自分が頑張って創意工夫をして、情熱を持って語りかけている授業が一番大事で、さらに、それを上手く進めるための予習がその次に大事ですから、それよりも復習や自学自習が大事だということは言いづらいかもしれません。
でも、どんなに良い授業だったとしても、1回きりの授業と、定着のための復習と、どちらに時間をかけるべきかと言われたら、それはやはり後者だということになると思います。
授業はサブで復習と自学自習がメインなんです。
なまじ授業が上手な先生であればあるほど、聞いている方の生徒は、それだけで何か勉強をしたような気になってしまいがちです。
何度も言いますが、復習が無い限り勉強は完結しません。
だから、塾長は授業で説き続けます。
この授業はあくまで始まりであり、大事なのはその後の復習と自学にどれだけ時間をかけられるかです。
まずそこを理解して欲しいと思います。
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