【塾長日記】解き直しがちゃんとできるようになってくれば、自学でしっかり勉強できるようになります。

今日は課題テストの日。


冬休みの課題の中から出題されているので、課題を解き直ししておけばバッチリ・・・のはずです。


ところが、


解き直しをしなさい!と生徒たちに指示をするのは簡単なのですが、実は具体的にどうやれば良いのかを知らない生徒が多いので困りものです。


数学で言うと、まず一通りの問題を解いてから解き直しということになるのですが、この一通り目が超大事。


この時に、あとで解き直しをすることを考えて、問題を難易度に応じて分類しておかなければいけないということが理解できていません。


課題を一通り終わらせるのも面倒なのに、まさかもう1回やるなんて想像できないんでしょう。


でも、問題を一通り解いただけでは、ただ解けるか解けないかを判別しただけで、何の勉強にもなっていないのです。


出来なかったことが出来るようになって初めて勉強ですから、解き直しは絶対に必要です。


1回目で出来なくても、2回目、3回目と同じ問題を解き直していけば、出来るようになることも多いはずです。


だから、まず一通り解く時に、


①今の自分の力で解ける問題(答を見なくても解ける問題)


②自力では解けなかったけど、答と解説を読んで理解できた問題


③答を見てもさっぱり解き方がわからない問題


少なくともこの3つに分けでおくことが大切です。


何も考えずに解き直しの指示をすると、この3種類それぞれに同じ程度の時間をかけて勉強しようとします。


均等ならまだましなのですが、特に難しそうな③の問題にばかり目が行って、結局、ただ問題とその解答解説を眺めるだけで時間を浪費して終わるのをよく目にします。


わからない問題をずっと考え続けることほど体力や気力を奪うものはありません。


そんなことを続けていると、自分で自分の首を絞めるように、数学って難しいよね!という印象だけが頭に刷り込まれてしまいます。


また、③や②の問題には手を出さずに、①の問題ばかり解いている生徒もよく見かけます。


すらすらと解き続けるのは気分的には良いでしょうが、すでに自力でできることばかりしていても、大きな進歩は望めません。


数学ができるようなろうと思ったら、②の問題のように、今はできなくても、少しの努力で手が届きそうな問題に絞って繰り返し練習をするのが一番効果的です。


やらなくてもできる問題と、やってもやってもできない問題はとりあえず後回しです。


自学で成績を伸ばすことのできる生徒というのは、この理屈が当たり前に理解できている生徒だと思います。


そういう生徒を少しでも増やしていかなければと思います。


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