【塾長日記】別に数学に強くなくても良いけど、数字に強くなることは大切なのです。
おとり広告で摘発されるのは氷山の一角と思います。
摘発されていなくても、世の中はいろんなおとり広告であふれています。
特に数字を使った印象操作、”騙し”には注意が必要と思います。
多くの人が騙されます。
簡単に引っかからないようにするためには、やはり普段から数字に興味を持って、慣れておくことが大切でしょう。
こんな世の中で損をしない人生を送るためには、別に数学には強くなくても良いですが、数字にはぜひ強くなって欲しいのです。
この前も同業者のチラシでこんなのがありました。
「口コミによる入会者が8割なので、この低価格が実現できました」
へ~、すごいなぁ、口コミで8割も入会するんだぁ~
でも、なぜ口コミが多いと低価格が実現できるのでしょうか?
それは、口コミが多い=広告費をかける必要が無いという理屈なんでしょうけれど・・・
このチラシ、月に2~3度も入り続けてます。あれ?
さらに、
「今入会すると、最大68,500円分が無料」なんて書いてあるんですけど、その内訳が、入塾金+授業8コマ+講習4コマなんですね。入塾金が20,000円として、残りを計12コマで割ると1コマ当たり約4,000円ってことになりますけどね。
低価格がウリの塾のはずなのに、これって、社会人家庭教師並みの高価格です。
まあ、ちらっと見ただけなんで、どっかで勘違いをしているかもしれません。
最終的には予算範囲内で成績が上がって満足できれば問題ないと思いますけど。
ともかく、日々のいろいろな場面で、そういう冷静な計算をした上で意思決定できるかどうかが大切と思います。
最近で言うと、カードのリボ払いの仕組みが理解できていない人からカード会社がぼったくりをしているのに、それって”おとり広告”ではないですし。
ネット通販の大手が、セールと称して、普段販売実績の無い架空の定価からの大幅割引をうたって販売していても、やっぱりそれは”おとり広告”ではないらしく。
携帯電話やネット接続の契約なんて、何も考えない人からほとんど詐欺まがいの商法で搾取しているのに、まったく問題化しないじゃないですか。
悪質の度合いが違うだけで、数字を使って印象を操作している事例は世の中にあふれています。
数字に強くない人や無頓着な人は損をする世の中なのは間違いありません。
数学が嫌いでも苦手でも構いませんが、数字に関心を持って、冷静に物事の判断ができるようになって欲しいと思います。
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