【塾長日記】対策プリントだけやっとけばいいという考え方から改める必要があります。

一部高校生を除いて期末テストもほぼ終了し、結果がぽつぽつと出ています。


最近の中学校の定期テストの傾向ですが、どの先生も”対策プリント”を作るのが当たり前になってきています。


以前はその役目を”塾”がやっていたのです。


テスト前には別途お金を取って、その塾オリジナルの対策授業をしているところもあります。


過去の出題傾向をちゃんと分析して、すごいところは担当の先生の傾向まで考慮して予想問題まで作成して対策をするのが”ウリ”みたいな塾も存在していました。


でも、今や出題者である学校の先生自身が”対策プリント”を作っちゃうのですから、そういう塾はちょっと困っているでしょうね。


別に、情報としての”対策プリント”は必要無いやん!って感じ。


場所と機会だけ提供し、質問だけ受けていれば、十分にテスト対策の役目を果たせるようになりました。


そもそも、定期テストの狭い範囲のことですから、学校の教科書や課題(ワークや授業プリントなど)をやり込むことができれば、特別な対策は必要無いのです。


そのまんま出題するって公言して、ほんとにそのまんま出題する先生だって居ますし。


だから、うちでは特別なオリジナル教材を使って教材費を取るよりも、学校で使用している教材にこだわって普段の学習をさせています。


それらが上手く活用できていないのに、それ以外のことなんてやっても消化不良に陥るだけですからね。


(もちろん、学校のことは自分で出来るので・・・という生徒には、もう少しレベルの高い別教材を使いますが。)


ただ、最近ちょっと困りものなのは、やはり学校の先生がテスト前に配るこの”対策プリント”の存在です。


それだけをやらせておけばある程度点が取れるので楽と言えば楽なのですが、生徒たちの意識もそんな感じで楽な方へどんどん流されているように思います。


テスト勉強なんて、どうせテスト前に対策プリントが配られるから、それをやるだけじゃろ???


そう考えて、普段の授業を完全に疎かにしている生徒の割合がどんどん増えています。


定期テストへの出題確率の高いワークですら、真面目にやらずに、解いたら解きっぱなし。


対策プリントで押さえられる範囲なんて、ちゃんと理解しておかないといけない範囲のごく一部だけなんですけれど。


だから、範囲の広い自己診断テストや課題テストになるとお手上げになります。


習ったことをその場だけの知識にしていたのでは、先々でどんどんわからないことが増えていき、結局自分の首を絞めることになるのです。


ちょっと未来のことを想像する力があれば、今自分が何をすべきか理解できると思いますけどね。


勉強が苦手という生徒たちは、今のところそういう未来想像力が大きく欠けていることが大きいと思います。


対策プリントが配られるからと言って、それだけをやっとけばなんとかなる・・・・わけはないのです。


指導している生徒全員に、そういう意識を身につけさせてあげなければと思います。


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