【塾長日記】読解力が無いのも問題ですが、算数の力も同様に足りないと思うのです。それ以外の教科ももちろん。

この記事に関して、今朝の朝刊にこんな例が挙げられていました。


「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ以外の出身であるが、その出身国を見るとドミニカが最も多く35%」という文章に合致する円グラフを選ぶ問題。掲示された四つの選択肢の中で、米国出身を72%とする正しい円グラフは一つしかないが、中学生の正答率は13%だった。


このような数理的な問題を、”読解力”不足のために理解できない中学生が多い・・・というようなことが記事に書いてありましたけど。


いや、そりゃあ確かにそういう生徒、つまり読解力に問題があって解けない生徒も居るでしょう。


でも、実は単純に割合が理解できていない中学生だって、同じぐらい多いのですよ。


そもそも、この程度の読解力が無い中学生は、”割合”の理解力も低いと考えるのが普通です。


例えば、


5は20の何倍?


って、試しに中学生に聞いてみてください。(小学生ではないですよ。)


即答で、「4倍!」って答える生徒がいかに多いことか。(もちろん中学生の話。)


あるいは、消費税の計算をさせてみてください。


正確な計算方法を言える中学生がいかに少ないか。


大学でずっと研究をしている偉い先生方は、この現実をどの程度認識されているのでしょう。


岡山で、大学入試を目指す普通科へ進学するのは中学生の上位3割から4割。


国公立大学進学となると、その中のさらに3割から4割。


もし自分がその成績層の中にずっと居たら、


大学教授になる人はおそらくそういう人だと思いますが、


5が20の何倍かを理解していない中学生や、消費税計算のできない中学生が結構な割合で存在しているということを知ってますか?って一度聞いてみたいのです。


文科省やそれ以外のお役人もそうですし、なんならこの記事を書いているマスコミ関係者だってそうですけど。


自分の周りにはそういう人が居なかったんじゃないですか?


なんか、自分たちや自分たちの周りの階層レベルで物事を判断してませんか~?ってちょっと不安になるときがよくあります。


上の層を伸ばす施策と、下の層を底上げする施策。


どっちをやりたいのか、よくわかんないときも多いですし。


あの東大合格を目指したAIの”東ロボ君”を開発している教授ですら、読解力の無い「東ロボ君」よりも点数の取れない高校生がめちゃくちゃ多いことに気が付いて、なぜなんだ?と疑問に思った・・・みたいなことを今さら言っていましたから。


おいおい、やっと気が付いたの?って感じですよ。


教育の研究者たちは、もっと現実を見るべきじゃないんですかね~


(すみません、素人意見で。)














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