【塾長日記】問題を解くために必要な材料が、すでに揃っているわけではない。
今日は日曜日ですが、先週に引き続き期末テスト対策のために塾を開けています。
”期末テスト対策”とは言いますが、要するに自学自習の時間ですけれど。
実はこの自学自習の時間こそ、とても貴重な指導の時間にもなります。
数学の問題が解けない時、どうしてその問題が解けないのか。
自習の様子を見たり、質問に答えたりしていると、その原因がその子その子によって様々だということがよくわかります。
数Aの内分点と外分点の説明をしていると、内分とか外分がわからないのではなくて、実は”比”の意味がわかっていないとか。
あるいは中3の放物線の問題を解いていると、放物線のグラフはわかるのに、一次関数の直線の式やグラフの知識が全く無いとか。
それこそ、いろんな問題に対応できるのに、実は分数の意味や計算方法がわかってませんとか。
小数の計算のやり方を知りませんとか。
そういう基本知識の部分に抜け漏れがあると、理解できるものもできないのは当たり前です。
要するに問題を解くための基本的な材料が揃っていないのです。
ドリアを作りたいのに、米が無いとか、チーズが無いとか、そんな感じなので、いくら作り方の説明を理解しても作れないのは当たり前ですよ。
問題なのは、その足りない材料が、十人十色でバラバラだということです。
講義や解説主体の授業でも、予測される抜け漏れにはある程度対応していきますが、すべてに対応するのは無理なんです。
材料を全部確認して、足りないものも用意してあげて、これでみんな完成できるね~と思っていたら、最後にオーブンが無いので焼けません!って子が居たりしても、そこで時間切れですね。
一斉授業ではないうちの教室では、普段からできるだけそういう穴を埋めていく努力をしていますが、その中でも、個人個人が自学自習をしている時間こそ、その最大のチャンスだと考えています。
テスト前はモチベーションも違いますし、とにかく大きく学力を伸ばすチャンスであることは間違いありません。
この貴重な時間を無駄にすることのないようにしなければと思います。
休み返上ですしね。
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