【塾長日記】ていうかさぁ、”ていうか”は使わない方が良くないですか?
授業中で休み時間でも、生徒と話をしていて感じるのは論理性の欠如です。
自分が伝えたいことを論理的に組み立てて相手に話すことが苦手な子が多いと思います。
中高生と言えどもやはりそのあたりは子供だから仕方がないかとも思うのですが、それでも最近ちょっと気になるのがこの言葉。
「・・・ていうかさぁ」
論理的には完全に破たんしている内容であっても、「・・・ていうかさぁ」ってつなぐと、なんとなく話つながってしまいます。
うわっ、先生が超怒ってるよ。
・・・ていうかさぁ、あいつが宿題忘れるからだろ?(説明:なぜなら)
・・・ていうかさぁ、あいつ泣きそうな顔してね?(対比:一方で)
・・・ていうかさぁ、俺たちなんもしてなくね?(逆説:でも)
・・・ていうかさぁ、絶対説教長くなるよね~(順接:だから)
・・・ていうかさぁ、お前この前も怒られたばっかだろ?(添加:そのうえ)
・・・ていうかさぁ、今日って雨降るのかなぁ(転換:ところで)
このように、どんな文章もつないでしまう超万能な接続詞が、「・・・ていうかさぁ」なのです。
しかも、論理的にまったくつながっていない、まるっきり脈絡の無い発言であっても、「・・・ていうかさぁ」を挟むことで、いつでも会話に割り込むことが可能なのです。
テレビのコメンテーターの発言を聞いていても、本当によく聞かれるこの言葉。
論理的思考力を若者たちに求めていくのであれば、世の中から駆逐してしまった方が良いのでは?と強く思います。
ていうかさぁ、そういう若者言葉を許せないのは、塾長もおっさんになったってことですかね。
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