【塾長日記】転ばぬ先の杖は自分で用意してこそ価値がある。

算数や数学の問題で、生徒たちがよく勘違いするところやよく間違えるところというのがあります。


問題集や参考書では、それを先回りして、勘違いしないような、間違わないような解き方を予め解説してあるものが多いです。


当然授業でも、


「ここ、間違いやすいからな!こうやると良いんだよ。」


って、先回りで解説することがあります。


けどね。


それって、塾長はあまり意味がないことだなぁと思っています。


そういう”転ばぬ先の杖”的な解法って、自分が転ぶ前から他人に差し出されても、ダメなんですよ。


そもそも、その杖がなぜ必要かを理解できていないし、だからこそ杖の価値も理解できないし、利用法だって理解できないのです。


結果、杖を掴まされたまま、結局転んじゃうんですよ。


何度か転んで痛い目にあって、初めてその杖の価値に気が付くわけで、転ぶ前に用意されてもね~。


まあ、それでも転んで痛い目にあったのであればまだ良いですが、もしも、意味もわからずに掴まされた杖のおかげで転ばなかったのであれば、結局、それは本人の力には何にもならないのです。


だから、塾長は授業であまり先回りの説明はしない主義です。


本人が悩んで悩んで、悩んだ末にヒントを与える方が、絶対にその子の力になると信じているのです。


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