【塾長日記】「・・・? あ、そういうことだったらわかります。」って、全然わかってないじゃん!の巻

成績不振の中学生たちには、問題文読まない病が広まっています。


文章題が出てくると、まずそれを読みません。


数学だけでなく、理科や社会、そして信じられないことに国語でもそうです。


小問が与えられている場合が特にそういう傾向にあって、小問から読み始めます。


それだって実は怪しいもので、小問の文がちょっとでも長くなると、最後の最後だけちらっと見て、あとは”雰囲気で”問題を解こうとします。


まさに、”雰囲気で”と呼ぶのがふさわしいくらい、空気を読んで問題の解き方を考えます。


おそらく、小さいころから類題を繰り返し解かされてきたことが影響しているのだと思いますが、問題の一つ一つをじっくり考えるよりも先に、反射的に最近身についたパターンを流用しようとする傾向にあります。


ここまで割り算だったから、次も割り算でしょ?


え?違うの?それって、ひっかけじゃね?


じゃあ掛け算ね。


え?違うの????


じゃあ、わかりません、無理です。教えてくださ~い。


・・・みたいな。


で、あなた問題文のここ読んでないでしょ?


こうしろって書いてあるじゃん。


って説明したら、


「・・・? あ、そういうことだったらわかります。」


で、次の問題が同じパターンの類題で、それをまた同じ解き方で正解すると、


「ほらできた。簡単!私って天才。」


という感じです。


理科だって、社会だって、一問一答形式なら良いのですが、実験や資料の説明文から問題が始まっていても、その説明文は全く読まないで、平気で小問を解こうとします。


こういう生徒たちは、成績下位層ではなくて、むしろ、上位層で伸び悩んでいる生徒に多いようにも思います。


まず問題文をしっかり読んで前提条件を整理して、結局何を聞かれているのかを理解するところからスタートなんですけどね。


今までの習慣を変えていくのは簡単ではありませんが、クドクドと指摘し続けたいと思います。


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