【塾長日記】ミスを減らすためには、常に”自分”を疑う必要がある。

桁数の大きな計算問題では計算ミスがよく起きます。


例えば、36000÷50を計算するとして。


答はもちろん720なんですが、これを72とか、7200とか、そういう桁間違いをしているのにそれに気が付かないんですね。


暗算でも間違えますが、それ以上に、ノートにちゃんとひっ算して間違うことも多く見られます。


で、


あのね、36000円をクラス全員50人で山分けにしたら、自分はいくらもらえると思う?


と尋ねると、なぜか720円と即答できます。


それも暗算で。


それが即答で暗算できるんなら、最初からそうやれよ!と思うのですが、そもそも無機質な数式から、普段の日常生活の中の数字へと想像力を働かせる力も無く・・・


さらにもっとまずいのは、計算をちゃんとノートにひっ算でやってるんだから、出た答は間違ってないだろう・・・いや、間違ってるはずがない!って思ってるところですかね。


日常生活で暗算でするときには、自分でも間違ってるかもしれないと思ってますから、答が出た後で無意識に桁を確かめてるんですよ、おそらく。


7200円ももらえるはずないし・・・


でも72円じゃすくな過ぎるよね。


ということで720円で正解!


ところが、ひっ算を書いてしまうと、もうその答を疑うことをしなくなってしまう。


これは大きな桁の計算だけじゃないですよ。


計算問題でミスが多発する原因の一番大きなものは、自分の途中式がまさか間違っているなんて思っていないということにあります。


間違っているかもしれない・・・ではなくて、


間違ってないだろう・・・でやっちゃいます。


計算でミスが多い人というのは、そもそも数学が苦手で、問題を解くのも苦手な人が多いのに。


それなのに、自分が一度出した計算の答だけは疑うこと無く100%信じてしまっているわけで、


それが簡単な計算であればあるほど、その答が合っているのかを確かめてみようという意識がまるでありません。


冒頭の問題のような簡単な割り算でも、数学が得意な人ほど自分がミスするかもしれないと思ってますから、計算を2度3度と無意識のうちに確かめているはずです。


時間にして、わずか数秒の話と思いますが、このチェックを演算の度に毎回入れているか、まったく気にしていないかは、数学力に大きく大きく影響していると思います。


解き方を知っているのに間違うのはもったいないですからね。


常に”自分”を疑う意識をもって計算をするようにしてほしいと思います。


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