【塾長日記】計算ミスは致命的
計算問題をミスするというのは致命的です。
例えば、大学入試で、配点が30点もある二次関数の大問の最初の平方完成を間違ってしまうと、あとはどんなに考え方が正しかったとしても全滅です。
記述式のテストなら、もしかすると救済の加点があるかもしれませんが、マークなら一巻の終わり。
まあ、マークで配点が30点もあることは無いですが、それでも出だしの式の変形を間違うと、15点や20点の全滅は十分考えられます。
せっかく解き方を知っているのに”ミス”で間違えるのは絶対に避けなければいけないこと。
解けるのであれば、限りなく100%に近い確率で正解を出さないとダメなんです。
簡単な比較ですが、
数学が得意な人というのは、基本的な計算問題でのミスはほとんどありません。
なぜそんなことができるかと言えば、それは、自分がミスすることを想定して問題を解いているからということになります。
計算ミスが多い人というのは、自分が計算ミスが多いことを知っているのに、何の対策もしていません。
だからミスが多いんです。
例えば、”確かめ算”というのがあります。
必ず確かめ算をしなさい!と先生達に言われるので、皆、確かめ算への意識はあるはずです。
でも実際には、解けそうで解けない大問に時間がかかって、確かめ算をする時間がありませんでした・・・ということがほとんど。
よく考えれば、数学の入試問題で、時間が余るということはあまりありません。
つまり、最初の小問集合の簡単な計算問題を、もう一度やり直す時間は無いのですよ。
だからこそ、数学が得意な人は後で時間が無くて戻ってこれなくても良いように、解いている最中にも繰り返し確かめ算をしています。
ほとんど無意識に、1行毎に、ひとつの計算を2通りの解き方で計算してみたり、ちょっと不安があれば必ず立ち止まって確かめ算をしているはずです。
そんな面倒な・・・と、計算ミスが多い人は思います。
でも、数学の得意な人は、計算ミスをすることが後々どれほど面倒で、どれほど致命的かということを理解していますから、その場では多少面倒でも、安全な道を選んでいるのです。
この意識の違いが、計算の正確さに与える影響はものすごく大きいと感じています。
基礎的な問題をきっちりと解ききるには絶対に必要な力です。
意識させなければと思います。
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