【塾長日記】常に目的を考える

中学3年生は木曜が始業式で金曜が自己診断テスト。


例によって詳細な範囲表が事前に配られています。


理科なんて・・・、ちゃんと読めば問題の中身まである程度想像できそうな範囲表です。


それに従って対策用のプリントを作っているのですが、自分で何も考えられない子というのは、そういう対策プリントを与えられても、ただやるだけになりがちです。


やれ!と言われるからやるだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。


当然、まったく同じ問題を対策プリントでやったはずなのに、当日の問題で答えられないということになります。


自分が今やっていることは何のため?何の役に立ってるの?という疑問を持つことなく、指示に従っているだけなんです。


これ、覚えておかないとテストで出たら困るな・・・とか。


ここは意味がわからないから、先生に聞いておかないとまずいな・・・とか。


要するに、”今その問題が解けるかどうか”ということではなくて、”テストで聞かれた時に解けるかどうか”の勝負だということが理解できているかどうかが大切なんですが・・・


そういう考え方が完全に抜けていて、答を書いて、丸をつけて、間違えた問題は赤で答をきれいに写して、それで勉強した気になっています。


提出物でもない限り、答をきれいに写すことにはあまり意味がありません。


できなかった問題を確認したら、テストまでにその問題を解けるようにしないといけないのです。


できない問題をできるようにすることが勉強なのであって、ただ問題を解いて答え合わせをすることは勉強ではありません。


成績不振の子たちは、まずこの基本原則が理解できていないことが多いのです。


机に向かって問題を解くことが勉強だと思っています。


それこそ、何時間も机に向かっていれば、ものすごく勉強をした気になっています。


でも本来は長時間机に向かうことが目的ではないはずです。


できなかった問題ができるようになった。


覚えていなかったことを覚えられた。


この目的が達成されていれば、逆に時間はかけない方が良いに決まっています。


本来の目的をちゃんと意識して、絶対に見失わないこと。


成績を上げていくには、まずそこからと思います。



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