【塾長日記】面倒かどうかで決めるな!
客7人乗りのタクシーと客5人乗りのタクシーを合わせて8台使って、47人の客を運びたい。1台の料金は、7人乗りが800円、5人乗りが720円である。全体の料金が6100円を超えないようにするには、7人乗りと5人乗りのタクシーを、それぞれ何台使えばよいか。
数Ⅰの教科書に出ている問題です。
単元としては、連立不等式の問題ということになります。
これが解けない高校生がたくさんいます。
けど・・・
この問題、小学校の教科書に出ていてもおかしくない問題ですよ。
小学校の単元で言えば、”変わり方を調べて”というところで、実際に1台と7台とか、2台と6台とか、表を書いて数字の変わり方を考えて答を求めていきます。
かけ算ができれば解けますから、表を書けば4年生でも普通に解いちゃいますね。
なのに、高校生がこれを解けない。
解けないというより、解く気が無いという方が良いのかもしれませんが、要するに問題を見た瞬間に、”文章題は苦手”、”不等式がよくわからない”と思い込んでしまって、そこで思考停止しているのです。
小学生でも解いちゃう解き方があるのに、それを考えようともしないわけで・・・
こんなもん、実際に計算していけば、いつか答が出るじゃん!と教えると、一言
「めんどくせっ!」
って言われました。
はいはい。
そういう思考レベルが、結局成績レベルを決めちゃうんですよ。
面倒かどうかは、まず問題を解いてから判断すべきことのはず。
問題にぶち当たったときに、今の自分の知識や能力の中でなんとかして解決してやろうという情熱が無ければ、数学ができるようになんてなるはずがないというのはほぼ間違いないと思うし、
それが数学だけのことでなくて、人生の中のさまざまなハードルにぶち当たった時にも同じことが言えるに違いないと個人的には思うわけですよ。
数学の知識なんてほとんど無くても解ける問題を解けない(解かない)多くの高校生を見ていると、本当に本当に日本の将来が不安なのです。
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