【竜操教室 塾長日記】想像(創造)力を発揮してください。

英語のリスニングでの会話文ですが・・・


英語力だけでなく、その場面を思い浮かべることができるかどうか、そういう力も試されています。


会話している2人の関係は親子なのか、友人なのか、先生と生徒なのか・・・


いったい、何の話題について話をしているのか・・・


いやいや、それが聞き取れないからわからないんでしょ?という意見もあると思いますが、上位層の生徒というのは、たった1回のやりとり、あるいはたった1回の発言が理解できただけでも、その他の会話を想像・創造していく力があります。


Mom, have you seen my book?(母さん、俺の本知らない?)


この出だしの1文を聞いただけで、この後どんなシチュエーションで、どんな風に会話が続いていくだろうかと想像しながら次の文を聞くことができるので、意味を聞き取る力が何倍にもなります。


ところが、リスニングに慣れていないと、たとえこの文の意味が理解できたとしても、この後の会話がどのように進むのかの想像力が足りないので、聞く一文一文がすべて独立した英文になってしまい、意味をつかむことが難しくなるのです。


選択肢を選ぶ時だってそうです。


全文の意味がわかれば簡単でしょうが、意味が一部しかわからなかった時に、どんな会話を想像しているかが大切なのです。


こういう会話のはずだから、最後の答はこう答えているはず・・・


そう想像して選択肢を選んでいるのか、何も考えずに選んでいるのか。


まあ、英文の想像(創造)力というのはリスニングだけのことじゃないですけどね。


意味が取れないときに、えいや!ってただ勘で答えるのか、それともそこに少しでも想像(創造)力を発揮しようと努力するのか。


リスニングにしても長文読解にしても、英語入試に必要なのはまさにその力と思います。

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