【竜操教室 塾長日記】定期テストは、すでにやったことのある問題が出ます。
学校の先生がテストを作る時、何を優先して題材にするかと言えば、当然「すでにやったことのある問題」ってことになります。
授業で扱ったり、授業課題のプリントにあったり、教科書の練習問題や章末問題だったり、あるいは課題のワークだったり。
そういうものを無視して、新たに別の教材から問題を取ってくるなんてことは普通ありません。
だから、テスト勉強というのはまず授業で扱った問題や、課題で出されたプリントやワークの問題をすべて解けるかどうかのチェックをするのが基本です。
ところが、多くの生徒がそれをやりません。
だって、すでに1回解いた問題だから。(という理屈です。)
でも、1回解いたことがあるから、じゃあ今後は自力で解けるのかとなると、そういうチェックはしていないので、結果がわからないのです。
お家の人に買ってもらった問題集とか、塾でもらったプリントとか、同じ単元ではあるけれど、そして類題ではあるけれど、学校で扱ったものとはずばり同じ問題というわけではないものを解いて勉強した気になっています。
類題を解くのだからそれでも良いだろう・・・と思っているのでしょうが、実はあまり良くありません。
別の教材を開いて、テスト範囲のページを学習するとします。
そうすると、もともと自力でできる問題の類題はスラスラ解けると思いますが、もともとできなかった問題の類題はやはり簡単にはできないのです。
そういう苦手な問題は、まず授業で扱ったものや、1回解いたものとまったく同じ問題を解き直しして、それで解けるかどうかをチェックするのが最優先です。
それをやらないで別の教材を使って勉強しても、結局、そもそも解ける問題は解けるけど、そもそも解けない問題はやはり解けないということを確認するのみで時間切れとなってしまいます。
勉強というのは、1回目に解けなかった同じ問題を、2回目や3回目には解けるようにすることが基本です。
ところが、多くの生徒は、解けても解けなくても1回目のみ。
そして、別の教材では、すでに解ける問題の類題をただ2回、3回と繰り返しているだけなのです。
そうじゃなくて、1回目でできなかった問題とまったく同じ問題をそのまま2回目、3回目でスラスラと解けるようにすることが最優先なんですけどね。
そして、答を覚えるだけでなく、同時に解き方も覚えていく。
ともかく、まったく同じ問題をもう一度解きなおすというところへの抵抗感を無くしていかなければと思います。
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