【塾長日記】逆の立場で論破できるか?
甲子園の練習に女子マネージャーが加わっても良いか悪いかという議論が巻き起こっています。
・・・というか、ネット上では”女子禁止”の規定がおかしいだろっ!という意見の方が有力なようですが。
どう思いますか?
政治経済とか国際情勢とか、そんな難しい話じゃないから、良いか悪いか、自分の考えを言いやすいでしょ?
ちゃんと理由もつけて、自分の意見を述べてください。
・・・って、面接で言われるかもしれないじゃないですか。
練習ですよ、練習。
その記事を見ていて思い出したのですが・・・、
昔、大学でディベートの講義があって、その時のルールで、
”自分の意見とは逆の立場で討論すること!”
というお題が与えられたことがあります。
その時は意味がよくわかりませんでしたが、これってすごく大切なことだと最近思うようになりました。
ディベートでは、自分の考えとはまるっきり逆の立場に立って討論することを求められます。
これはなかなか難しいことですが、そうすることで自分の意見と違う相手側のこともより理解することができます。
そして、自分とは違った見方をすることで、もっと自分の考え方を深めていくこともできるでしょうし、より良い結論を導くこともできるかもしれません。
最近、ネット上の一般の人たちのコメントを見ていると、
いや、プロのコメンテーターの人たちのコメントを見ていても、
自分が思ったことを思ったまま、ただつぶやいているだけのように見えます。
そしてそれは多くの場合、多数派意見に乗っかっています。
もちろん、それが”コメント”というものなのでしょうが、では自分の意見と反対側の人(多くの場合少数意見と思いますが)は、なぜそう考えるのか・・・というところまで踏み込んでいるでしょうか。
自分の思ったまま、考えるままをただ発言することは簡単です。
そしてそれが多数派とされる意見であれば、さらにそうでしょう。
誰にも反対されず言いたい放題。
だって、この人も、あの人も、みんな同じこと言ってるでしょ?
ネットで多くの情報に触れられる現在ですが、だからこそなのか、ネット上で多数派とされる意見に流されていることが多いように思います。
そして、世の中が一定方向へ流れ始めると、その流れがいつの間にかうねりのように加速していく・・・・
舛添さんが辞めざるを得なくなり、小池さんが圧勝し・・・
その流れに個人的な異論はありませんが、ちょっとブレ幅が大きすぎはしませんか。
なんだか、危険な世の中になってきたなあと、ちょっと不安に思います。
・・・・・脱線しました。
SNSを日常的に使いこなしている中高生たち。
面接入試なんかもそうですが、
今はそれほどでなくても、これから先、”自分の意見”をコメントする機会がどんどん増えてくるでしょう。
いろいろな話題について、自分の立場で、自分の意見を考えるようにすることが大切です。
そしてその時、いつの間にか何も自分では考えないままに、
多くの人がそう言っているから・・・、だからいつも正しい
となっていないかについても、ちょっと考えてみるようにしてほしいと思います。
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