【塾長日記】答の冊子をとりあげないで!

学校の課題を自習する生徒が増えてきました。


うちの教室では、生徒によっては授業中に課題をさせることもあります。


家庭学習の習慣がついていない生徒は、まず学校の課題を終わらせることを優先しています。


ところで、学校の課題にはもちろん答の冊子がついているのですが、これを問題の冊子と別に管理していて、塾で課題をやるのに答が無いという状態の生徒が居ます。


中には保護者の方にとりあげられているという生徒も居るようです。


これは断言できることですが、


問題集を勉強するのに、その場に答が無いというのはまったくもって意味がありません。


 問題を自力で解く

→答え合わせをする

→できない問題を確認する

→できない問題をできるようにする


この一連の流れがあってこその”勉強”です。


この流れには、もちろん答と解説が必要です。


やりっ放しで、正解かどうかの確認もせずにほったらかすぐらいなら、やらない方がましです。


それに、自分の力を大きく超えたレベルの問題を、答も解説も無しで自力で解け!というのは、本人にとっては苦痛でしかありません。


そんなことを無理強いしても、わざわざ勉強嫌いを増やすようなものです。


問題のレベルによっては、最初から答を写す参考にするという割り切りだって必要でしょう。


それに、最初から何も考えずに答を丸写しするようなメンタルなのであれば、取り上げたところで、真面目にやるようになるはずありません。


要は、問題集を使った自学のやり方がわかっていないのです。


自学には答と解説をうまく活用していく力が必要です。


できる子というのは、ちゃんとそれができるんです。


まず、そこから教えていくことが必要だと思います。


だから、答の冊子をとりあげるのはやめてあげてください。


本人を自学力の成長を信じてあげましょう。

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