【塾長日記】指定校推薦は卑怯なのか?
高校では、いよいよ指定校推薦の校内選考の申し込みが始まり、3年生担任の先生は朝から晩まで相談の生徒につかまって大変そうです。
指定校推薦だと、一般入試の実力よりも1ランクも2ランクも上の大学に合格できる可能性があるということで・・・
一般入試を目指している生徒や、一般入試で合格をした学生や大人たちからは、
なんだか推薦入試って”卑怯”だよね
みたいな声が聞こえてきます。
別に、”卑怯”じゃないでしょ?と塾長は思います。
突然指定校推薦の制度が始まったわけではなくて、昔昔からずっとある制度なのです。
そして、それなりの高校へ行き、その校内でそれなりの評定を取れば、推薦してもらえる(合格できる)というシステムも明らかにされているのですから、あとはそれを選択するかどうかという意思決定の問題じゃないですか。
そもそも、超難関といわれる大学の指定校推薦がもらえるのは、ごく一部の上位校に限られるわけだし、その中で成績も上位に居なければ評定も取れないのですから、それを評価されるのは当然と思います。
塾長は一般入試合格でしたけど、同じ年に同じ大学へ推薦で合格した女の子が1人居ました。
その子は、模試の成績では塾長よりかなり下だったと思いますけど、”卑怯”だなんて全然思いませんでした。
だって、おそらく評定はほとんどの教科で”5”を取っていたでしょうから。
その評価を取るのに、どれだけ真面目に努力しないといけないのかを考えると、”卑怯”だなんて感じるはずもなく、逆に”尊敬”に値するものだと思います。
文系学部に限ってのことかもしれませんが、大学の勉強をする上では、テストで高得点を取る力だけでなく、むしろ真面目に授業に参加し、真面目に努力することの方が必要なのではないでしょうか?
そもそも、一般入試と推薦入試ではカテゴリーが違うのです。
オリンピックへ行くのに、マラソンで行くのか、1万mで行くのか、はたまた、別の国に帰化して代表権を得るのか。
どれが正当でどれが卑怯なんて判断できるものではないと塾長は思います。
大学へ合格することがすべてのゴールではありません。
結局は、目標に向かってどれだけ努力したのか、どれだけ頑張ったのか、そしてその後どれだけ頑張り続けられるのかの勝負です。
長い人生ですから、よく考えて、最善の道を選んで欲しいと思います。
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