【竜操教室 塾長日記】知ってて当たり前というのは常識ではない。
生徒指導をしていると、「こんなもん知ってて当然やろ?」といういわゆる常識というものに縛られていては仕事にならないことがよくあります。
学齢によって知識レベルが違うのは当然としても、例えば都道府県の名前と位置を全部知っているのは何年生以上で、現総理大臣の名前を知っているのは何歳以上で、イルカやペンギンが何類かを知っているのはいくつ以上で・・・
そうやって突き詰めると、常識って何なんだろうって思うことがよくあります。
特に数学は、階段を上るようにステップアップしながら学習を深めていく科目なので、教えている側と教わる側で前提条件が違っていたら指導になりません。
というわけで、どの学年を指導しているにしろ、「こんなもん知ってて当然やろ?」と思い込みながら指導すると、必ずどこかで問題が生じます。
そんなことも知らないのか!と自分の常識だけで考えてしまうと、無駄にイライラすることにもなりますし。
知ってて当然、当たり前、常識などというのは、人によって全然違うものです。
理屈ではわかっていても、いつの間にか相手に自分と同じ常識や考え方を求めてしまったり、世の中の人すべてが自分と同じ常識の中で行動していると思い込んでしまいがちです。
交通安全ではないですが、どんな簡単な(と思う)こと、あるいはどんなに常識だと思うことだろうと、「知っているだろう」「当然だろう」ではなくて「知らないかもしれない」「違う考え方かもしれない」を基本にしなければいけないと本当に思います。
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