【竜操教室 塾長日記】休校で格差は確実に広がった

休校中(またはオンライン授業中)を振り返ってみて、今の生徒たちの習得状況を見ると、はっきりしていることがあります。


それは、


やれ!って言われないと自分からは何もできない受動的な生徒は、学校が休みの間には、何にもしてないし、何にも習得できていないってこと。


そして、


やれ!って言われなくても自分からやれる能動的な生徒は、普段通り授業をした場合よりも、さらに深く広く効率的に学習ができているってこと。


やはりと言うべきかどうなのかわかりませんが、学校が通常通りだった場合に比べて、格差は確実に拡大しています。


これは肌で感じられる事実です。


この結果だけ見ると、学校があることによって、上位層の深く広い学びは抑えられ非効率的になる一方で、下位層の最低限のレベルは維持され、格差の縮小には影響しているということになります。


あくまで、教科指導の範囲だけですけど。


学校は教務以外にも様々な大切なことを学ぶ場であるので、休校によってそれらの多くが制限されてしまい、その結果として勉強だけができるようになったからと言っても、それは好ましい状況ではありません。


ただ、あくまで教務指導のことだけ言えば、上位層にとって学校での集団授業は、非効率的なものでしかないのもはっきりしたような気がしています。


休校による空き時間の多くを、自分に合ったやり方を探すことや、学習時間そのものに振り向けることができた結果、より効率的な学びができたのでしょう。


普段の授業が再開したからと言って、指導者側として、その効率的な学びを制限するようになることはできるだけ避けなければと思います。


一方で、指示が無ければ何も考えずにポケッと無為に過ごしてしまう人たちについても、授業が再開されれば安心と言うわけでは全くありません。


目的を理解し、やるべきことを見つけ、自分から取り組む能動的な学習ができるように意識を切り替えていくような指導をしていかなければいけないと思います。


それらを、学校の集団授業で同時に実現するのが難しいんですけどね。


追求することはあきらめてはいけないのだと思います。

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