【竜操教室 塾長日記】山に登ってしまうと、普通、その山の麓は見ないもの
算数、数学って、日本語をどれだけ理解できているかの勝負だったりもする。
AはBの何倍ですか?
Bに対するAの割合は?
Bの何%がAになりますか?
5年生に割合を教える時には、これらの書き方が全部同じ内容を尋ねているということを理解させることが重要です。
そして今日は高校1年生の授業。
集合Aは集合Bに含まれる。
集合Bは集合Aを含む。
集合Aを集合Bは・・・・?
包含の記号の向き云々の前に、包含と受身の日本語理解から始めないと、説明の前提条件が完全に崩れて意味が伝わらないことがよくあります。
日本語理解がちゃんとしている児童生徒は、こんなハードルやストレスとはまったく無縁なんですけどね。
そんなこと常識で理解できるだろ!と切り捨てずに、算数数学を教える上では、このレベルの日本語理解を確認しつつ進めることがとても大切と思います。
理解できていない子が、けっして少数ではないからです。
え?そんなことないでしょ?と思うのは、逆に少数の学力上位層の人たちと思います。
どっちが多数派かってことですが・・・
教員だってそもそも学力上位者が多いんですよ。
国公立の教育学部に進んだ時点で、人数的にはすでに社会の少数派の一員です。
自分の周りの常識だけで社会全体をとらえると、必ずギャップが生じます。
え?そんなこともわからないの?と思うようなことでも、わかっている人よりも、わからない人の方が多数派だってことは、世の中にごまんとあります。
大学が新入生の指導をするのに、アルファベットや分数計算からやらないといけないということを、常識外れだと思うのか、現実的だと思うのか。
どうでしょう?
多数派を認識して、自分の常識とのギャップを常に埋めていく努力をしなければ、効果的な指導はできないと塾長は思います。
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