【竜操教室 塾長日記】試行錯誤は本来の目的に沿った結果を残すため。
かつて外食産業に身を置いていた時、一番楽しい業務が新しいお店のプロデュースでした。
店名、メニュー、デザイン、オペレーション・・・
お店をゼロから立ち上げていくまで、何もかも真っ新な状態から、自分であれこれ悩みながら考えることができるのは本当に楽しいのです。
でも、商売であるからには楽しいだけではもちろんダメです。
投資したものをちゃんと回収することが本来の目的だということを絶対に忘れないようにしなければ、ただの自己満足になってしまいます。
責任者としては自分がどうしたいかも大切ですが、その前提には必ずお客様がどう感じられるのかがあり、結果として数字をどれだけ残せたのかという点を絶対に忘れてはいけないのです。
今、学校や塾などの教育現場では、オンラインを使ってどう授業を組み立てるべきかについて、多くの教育関係者が試行錯誤をしています。
オンライン化について、面倒なことが増えたし、やりたくないというような後ろ向きな意見はもうほとんど無くなってきたように思いますが、その逆に、自分も含めて、前向きに前のめりにこの問題に取り組もうとしている先生たちは、あれもできる、これもできるという風に、アイデアがどんどん湧き出てきている状態と思います。
オンラインを使った指導は、考えれば考えるほど本当にいろいろな可能性を秘めていると思います。
だからこそ、いろんな工夫をあれこれ考えれば考えるほど、それ自体が面白いのです。
ただ、この今の試行錯誤の面白さは、以前、お店をプロデュースしていた時の面白さと重なってくるものがあります。
何も決まってないところで、あれこれやってみるのは楽しいし、面白いです。
でも、それだけでは決定的にダメで、本来の目的に沿った結果を出せるかどうかという視点を絶対に忘れてはいけないと思っています。
楽しい授業がやりたかったのか、面白い授業がやりたかったのか、わかりやすい授業がやりたかったのか、それとも、学力をつけてあげたかったのか。
それぞれ、重なるところもあれば、重ならないところもあるでしょう。
でも、それらは何より、生徒たちの最終的な満足につながっているのか。
強く意識して、自己満足に終わらない試行錯誤を続けていかなければと思います。
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