【竜操教室 塾長日記】伸ばそうって気持ちある?
円錐の展開図で側面の扇形の中心角を求める問題。
入試の小問集合の図形問題の中で最もポピュラーと言っても良いこの問題を、いつまでに解けるようになったかで入試の数学の点数はほぼ決まってくると思います。
いや、そんなの簡単だよ~というレベルの人の話ではありません。
自己診断テストで、20点とか30点しか取れない人に60点を取らせるためにはどうすれば良いかという話です。
20点とか30点の人は、ほぼ間違いなく円の公式があやふやです。
なので、円錐の問題だけでなく、円がらみの問題が出てきたら毎回必ず公式の確認から入ります。
円周の長さを求める公式は?
えっと・・・
じゃあ円の面積を求める公式は?
半径かける半径・・・だったっけ
どっちが?
えっと・・・
って感じですよ。
円周の公式が「直径かけるπ」、面積の公式が「半径かける半径かけるπ」だったよね、覚えてね!
そうやって、毎回確認しているのに、1週間も空かない次の授業でもまったく同じやりとりが続きます。
そしてそれが1か月続き、2か月続き、3か月目だというのに、また公式の確認から入るようだと、点数の向上はもうちょっと難しいね・・・ってことになります。
本人が、公式を覚えるということの価値をまったく感じていないのです。
それは同時に、公式を覚えないことの損失も、まったく感じられていないってことです。
円の公式を知らないということは、テストで円がらみの問題をまったく解けないってことです。
大問1番の小問の配点は、各4点。
その重みは、合計点数が低ければ低いほど大きなものになります。
円がらみの問題だけではないですが、小問集合の各問題は、解き方をちょっとだけ気を付けて何度も類題を練習すればちゃんと解けるものばかりのはず。
その重みがわかり、その1問を解く重みを理解し、一つ一つの問題の解き方を覚えていく価値を理解できる生徒が成績が伸びる生徒だと思います。
要するに、ある程度の点数までは”気持ち”の問題だってことですよ。
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