【竜操教室 塾長日記】宿題、終わってますか?って聞くこと自体意味が無い気がしてくる今日この頃。
今日はいよいよ24時間テレビの日。
別に、テレビが楽しみなわけではなくて、これでもう夏休みも終わりだなぁ・・・という区切りの日という意味です。
中学生は、まだ宿題と格闘している生徒が居ます。
格闘と言っても押し迫ってきたこの時期には、成績層は別として、答を丸写ししているだけの生徒が大半です。
当たり前ですが、全員一律に出される問題集では、すごく出来る生徒とすごく出来ない生徒にはあまり意味のないものになってしまいます。
トップ高を目指そうかという生徒と、九九すら怪しい生徒が一律に同じ問題集の同じページを宿題でやっていることがおかしいと思わないのかってことですが・・・。
それでも、できる生徒の方は簡単すぎるという意味の無さなのでまだ良いですが、できない生徒の方は本当に大変です。
真面目にやろうとすれば膨大な時間がかかり、物理的に無理。
かと言って、出さないで済ませると、通知表で「3」がつくはずの教科で「2」がついたり、「1」がついたりする可能性が高まります。
テストで点数を取れない以上、通知表の点数は進学するための頼みの綱ですからね。
結果として、答をただ丸写しして提出するということになってしまいます。
仕方が無いとは言え、その無駄な作業を毎年毎年横目に見ながら、本当に心が痛みます。
そんな丸写し作業をいつも繰り返していれば、そのうちに当然、「宿題」=「丸写しするもの」という条件反射だけが身についてしまうので、高校へ行ってからも、実はやればできるはずのレベルの宿題すら、条件反射的に丸写ししてしまう生徒を育ててしまっているのです。
だからと言って、学校の成績に入る宿題を「やらないでも良いよ!」と指導できるはずもなく・・・
それをちゃんとできるように教えるのが塾の仕事だと言われれば確かにそうなんですが・・・
何事も限界というものがあります。
特に、昔昔と比べて宿題の量が増えてきている現状があるので、すべての成績層が存在している公立小中学校の宿題だけでも、せめて何段階かの習熟度別にするとか、あるいは、「宿題提出」か「到達度テスト」の二択にして自由に選ばせるとか、何らかの改善ができないものかと強く願います。
何年前だったか、中学生の宿題の問題集のレベルを3段階から自由に選べた時がありました。
いつの間にかまた一律に戻ってしまいましたが、それぐらいならそんなに手間はかからないと思うんですけどね~
この宿題選択制度、ぜひ復活してもらいたいものです。
どうなんでしょう?
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