【竜操教室 塾長日記】もっと要領よく勉強できるようになって欲しいです。

数学の教科書で指導をすると、定理や公式を教える前に、どうしてそうなるのかの理論のところの説明があります。


数学が苦手な人にとっては、この理論を聴くのが苦痛なんですね。


数学が得意な人は、この理論が、次に自分が問題を解くうえで必要なものなのか、それほど必要でないものなのかを判断することができます。


必要ならもちろん聴く努力をしますし、必要で無いと思っても、じゃあ結局何が必要なのかを選別して、そこだけでもしっかり聴くことができるのが数学ができる人。


理論や理屈はわからなくても、その定理や公式を具体的にどのように使えば問題を解くことができるかに集中して対応できるのが勉強ができる人です。


勉強が苦手な人というのは、どちらかと言うと理解していなくても良いような理論や理屈の話を聞いているうちにわけがわからなくなって、結局そのあとの肝心なところ、つまり定理や公式の具体的な使い方のところまで聴けていないのです。


別の教科の授業でもそうですが、雑談のところは聴いているのに、聴かなければいけない覚えなければいけない肝心なところを全然聴けていないし、聴こうとする努力ができていません。


それほど高くないレベルの話で言えば、どうしてそうなるのか(Why?)の部分はまったくわからなくても、どうやって問題を解くのか(How?)さえできれば充分なところも多いのです。


要するに、全部聴いてなくてもテストで問題が解ければいいんですよ。


逆に言えば、ちゃんと聴いているつもりでも、テストで点が取れなければ意味が無いんです。


そういうと、なんだか要領だけ上手くなることを推奨しているみたいですが、そういうわけではありません。


目先のテストで点を取ることだけが勉強の目的ではありませんが、少なくともまず目先のテストで点を取ることができなければ、その先の大きな目標には届くはずもないということは理解して欲しいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000