【竜操教室 塾長日記】そんな簡単に言えないですよ

これが中学生の勉強法!と一口に言うことはできないですよ。


それは、生徒それぞれの能力も目標も、おかれた状況も、いろいろ違うからです。


公立中学校は、当たり前の話ですが、その地域のすべての生徒が集まってきているので、上位と下位の能力差は天と地ほどの差があります。


目標のレベルもほぼ同じで、生徒の能力もほぼ同じであれば、「こうすれば良い!」って語ることもできるでしょうが、それがバラバラなのであれば、当然その対処法だってバラバラなのは当たり前のこと。


ある生徒に当てはまったセオリーが、他の生徒にも当てはまるというものではありません。


何年指導をしていても、日々試行錯誤の繰り返しなのです。


だからこそ、私たち指導者に求められるのは、「この子には何が必要か?」を見極める目と、「今、この子にとって最善の一手は何か?」を考え抜く姿勢です。


セオリー通りの指導ではなく、目の前の生徒一人ひとりと向き合いながら、その子だけの“勉強法”を一緒に探していくことにこそ、教育の本質があるのだと思っています。


うまくいかない日もあるし、思いがけないところで生徒が伸びることもあります。


でも、その一つひとつの経験が、次の指導のヒントになり、また新しい可能性を開いてくれると思います。


「これが中学生の勉強法だ!」と断言することはできないけれど、「この子にとってのベストな勉強法を一緒に見つけていく」ことならいつでもできるのであって、それこそが、塾長が日々教室で向き合っている、かけがえのない「仕事」だと思います。

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