【竜操教室 塾長日記】試行錯誤って勉強の本質的なところですよ
数学の問題を解くときに、解き方ってひとつじゃないんです。
教科書や問題集の解答に示されているのはあくまで解き方の一例であって、それがすべてではありません。
今までに知っている知識をフル動員して、最終的な解答にたどり着けば良いのですよ。
山を登るのに、右から上るのか左から上るのか、正面から上るのか、それとも奥から上るのか。
もしかすると、ヘリコプターで一気に頂上へ行ったとしてもいいじゃないですか。
そこまでの試行錯誤の過程が勉強なのであって、後から正解とされる方法を確認しておけばそれでいいのです。
もちろん、効率的で汎用性の高い解法を身につけることは、受験や定期テストにおいて重要です。
しかし、それは「最終的に身につけるべき型」であって、「最初から守るべき型」ではありません。
自分なりに考え抜いた過程があるからこそ、標準的な解法の意味や強みが理解できるのです。
逆に、最初から答えをなぞるだけでは、なぜその方法が有効なのかが見えにくくなります。
つまり、試行錯誤のプロセスは、単なる遠回りではなく、標準解法を深く理解するための前提条件なのです。
だからこそ、まずは自分の頭で考えてみること。
それが、数学の力を本質的に伸ばすための合理的なアプローチだと言えるでしょう。
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