【竜操教室 塾長日記】間違えた問題にもっと興味を持ってくれないと・・・

勉強は、問題を間違えたところから始まります。

これは、勉強のできる生徒からすればごく当たり前の話ですが、勉強が苦手な生徒にとっては全然当たり前ではありません。

やらされている勉強では、問題はクリアすれば良いものとしか考えていません。

だから、間違えてもその解き方に興味はなく、それが解けなかったという事実にも危機感はなく、ただ答と解説を赤で写してクリアしたことにしてしまっているだけです。

クリアすれば、とりあえず宿題が終わるからです。

宿題が終わっていれば、とりあえず怒られることがありません。

机に向かって問題を解いて答え合わせをしていれば、「勉強している」と親から褒めてもらえたりもします。

小さい頃からそういう作業が勉強だと思い込んでいるので、この意識を中学生になってから変えるというのはとても難しいのですよ。

間違えたら、どこを間違えたのか、なぜ間違えたのか、もう１回やればできるのか、それを確認することから勉強が始まるのです。

そういう意識が無ければ、何時間机に向かっていようとも、それは勉強ではありません。

そこの違いがわからないからこそ、うちの子はそこそこ勉強しているのに成績が今一つなのはどうしてなのかと悩んでしまい、ただ机に向かう時間数を増やしたり、解く問題数を増やしたりするので、余計に勉強ではなく作業に集中してしまう悪循環になるのです。

そういう生徒、いっぱいいますよ。

いや、ごく上位層の生徒を除けば、そういう生徒ばかり・・・と言ったほうがいいかもしれないです。

それを修正していくのが塾長の仕事です。